「物を大切にしましょう。」
これは昔からよく言われることですよね。
それならばなぜ、物を大切にしなければならないのか、みなさんご存じですか?
これは意外と答えられないという人が多いと思います。
また、価格が高価なものは大切に使用し、安価なものは粗末に扱うという人も少なくないでしょう。
そんなに粗末に扱っていないよという人も、思い出してみてください。
ボールペンやマーカーが見当たらなくなった時、あまり探さずすぐに買い換えていませんか?
そう、手軽に手に入りやすい価格帯のものは、なんの躊躇もなく新しいものにする人が多いのです。
今頃部屋の片隅でボールペンは泣いているかもしれません・・・。(冗談です)
そこで今回は物を大切にしようと思える、そんなお話をしたいと思います。
1.商品の流通
私たちは日常的に様々な商品を手に入れていますが、1つの商品が私たちの手元に届くまでには様々な工程を経ています。
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まず、メーカーや生産者が研究や開発を重ね商品にし、それが卸売業者に販売されます。
そして卸売業者が各小売業者に商品を販売し、ようやく私たち消費者が商品を小売店で買うことが出来るのです。
これが商品の流通の一連の流れです。
その後メーカーや生産者は経費を使って広告を出したり、消費者に商品が認知されるように働きかけます。
このようにたくさん人々が関り、たくさんの費用や時間を経て、私たちのところにやってくるのです。
当たり前のことなのですが、私たちはそれを忘れてしまいがちです。
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特に、一つの商品が出来るまでには、メーカーや生産者がたくさんの時間と費用を費やしていることが多いです。
商品に対して”高い”と感じることもあると思いますが、その分開発に何倍もの費用をかけています。
そしてその商品の能力を一部の会社や組織で独り占めせず、私たち消費者に与えてくれているのです。
商品の多くは当たり前ですが、消費者が求めているものを開発、生産しています。
もちろん会社としては商品を販売して業績を上げるためでもありますが、第一に消費者のためになるものを製造しなければ売れないのです。
そう思うと、販売価格以上に物の価値というのはあるような気がしませんか?
多くの方の想いが詰まっているのです。
ボールペンが出来るまで
今では安価で買えるボールペン。
実はこのボールペンも日本企業が新しいものを多く開発し、現在では世界トップクラスを誇っています。
日本のお土産として外国人が買っていくほどなんですよ。
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そんなボールペンの歴史は、1884年にアメリカにて発明されました。
ですが、当時はインク漏れがひどく、とても一般に普及するようなものではなかったそうです。
その後、1943年にハンガリー人であるラディスラオ・ピロさんが現在のボールペンの原理の発明に成功しました。
日本では戦後来日したアメリカ人が使用していたことにより、広まったと言われています。
しかし、粗悪な部品やインクによる欠陥などが多く見られ、当時のボールペンの人気は長くは続きませんでした。
その後、1949年に国内メーカーから鉛筆型のボールペンが発売されたことにより、ボールペンの人気が再燃されました。
それでもインクの滲みなど様々な問題点を解決出来ず、一般に普及するまでには至りませんでした。
また、当時の部品は金属であったり高価なものだったため、ボールペンの価格自体も抑えることが出来なかったのです。
しかし、国内メーカーの技術力の向上は目まぐるしく、次々と新しいボールペンを生み出していきました。
1960年代には、本体部分がプラスチック素材の安価な水性ボールペンの開発に成功。
1970年以降には万年筆に代わる一般的な筆記用具となりました。
今の時代にボールペンが安価で買えるのは、このような歴史があるからなんですね。
2.物への感謝
ボールペンを例に挙げて歴史をお話ししましたが、何か感じるものがあったでしょうか。
1つの商品にも実はとても奥深い歴史があるのです。
そう思うと、物を大切にする意欲が少しは湧くのではと思います。
その他にも気になる物があれば、歴史を調べてみても面白いでしょう。
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そして、実は物への感謝は今まで関わってくれた人々への感謝にもなります。
商品が1つ出来るまでに多くの人が関わっています。
その分だけ、たくさんの想いが詰まっています。
消費者のためを想って開発された商品がほとんどです。
そんな商品に感謝するということは、開発者の想いも報われるのです。
更に、感謝の念が湧けば物を大切に扱うことも出来るでしょう。
また、改めて人は、一人では生きられないことを認識するためのきっかけになります。
私たち人間は多くの人々と共存して生きているのです。
知らず知らずのうちに、私たちはたくさんの豊かさと恩恵を受けているのです。
3.物の波動
最後に、物と波動の関係をお話ししようと思います。
当たり前ですが、物は新しい物の方が波動は高いです。
壊れているものや古いものはどうしても波動が低くなります。
ですので、物の波動を保つには、丁寧に扱うほか無いのです。
大切に扱えば物の波動も落ちづらくなります。
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ボールペン1本ですら、本当は大切に扱いたいものです。
物に溢れた現代、本当に豊かさで溢れていると思います。
ボールペン1本、簡単に替えが利く世界です。
ですが、そのボールペン1本に込められた想いや歴史は忘れないでいたいものです。
多くの人々のおかげで、今があります。
物には多くの人の思いが込められているんだね!
たいせつに する!!
おわりに
私たちは物への感謝を忘れてしまいがちです。
だからこそ、物を大切に扱えなくなってしまうのです。
物が話せたら、あなたのことをどう思うでしょうか?
そうやって考えてみても面白いかもしれません。
物を丁寧に扱える人は、人にも優しく出来る人です。
ぜひ、日ごろから物への感謝を思い出してみてくださいね。
物を大切にするべき理由は、心の内側にあるのです。