とある日のこと。
私は某商店街を歩いていると、ひとつの鞄屋さんが目に入りました。
新しい小さめのバックが欲しかったのです。
徐にお店に入ろうとした時、店外に陳列されていたリュックを見ていた親子の会話が耳に入りました。
３歳くらいでしょうか。
小さな女の子がうさぎの縫いぐるみの形をしているリュックを見て、「ママ、これ可愛い！欲しい！」と言っていました。
するとお母さんは、「そんなの買わないよ。何も入らないじゃない。」と。
そう、リュックとして持つならチャックが大きく開いてたくさん入った方が良い。
それは物を運ぶための入れ物だからです。
しかしながら、あの女の子にとって物が入るかどうかは関係ない。
素直に可愛いと感じたから、欲しいと思ったのです。
おそらくお母さんに「リュック自体は可愛いと思いますか？」と聞いたら、「可愛いとは思う」と答えると思います。
ですが、それよりも利便性とか、その先のことを考えている。
それが大人になるってことかもしれない。
少し寂しいような気がしました。
私たちがこの地球に生まれた意味。
それはこのネガティブを感じる地球という星で、”本当の幸せ”を体験することです。
本当の幸せは、本当の自分にしか味わえません。
本当の自分とは、素直に生きている高次の意識の自分のことです。
大人になると今まで体験してきた出来事のおかげで、どうしてもフィルターがかかってしまう。
それこそ利便性を考えたり、余分な観念が素直さを邪魔してしまいます。
”本当の自分はどう感じるのか”。
それをいつも問いかけ、想いを大切に出来る大人でありたいと思いました。