恋人、家族、友人、趣味・・・。
私たち人間は生活の中で自然と”依存先”を見つけていきます。
”依存先”と言うと少々聞こえが悪いですが、要は心の拠り所です。
カウンセリングの仕事をしていると、恋人との関係が危うくなっただけで「この世の終わり」といった感じのメンタルの方に会うこともしばしばです。
気持ちは分からなくも無いのですが、そんな時依存先は複数あった方が上手く生きられるのかなと感じます。
メンタルが弱い人は一つの物事に執着しがちです。
特に恋愛になるとその傾向が強くなります。
執着というのは裏を返すと「安心したい」、「満足したい」気持ちの表れです。
もっと深堀していくと、大切な恋人相手に「安心出来ていない」、「満足していない」ということになります。
自分で自分を満たせていない人は、誰かの愛も足りないと感じるようになります。
いくら外側から貰っても、自分の内側の心のコップが満たされることは無いからです。
そんな時はまずは自分の内側を自分で満たしてあげることが先決です。
悲しいですが、執着はけして愛の大きさでは無いのです。
これは恋愛だけではなく他の物事にも当てはまります。
まずは自分が何をすることが好きなのか、何をすれば満たされるのかを良く理解する必要があります。
その中で依存先を複数用意するのです。
また、一つのことに執着しがちな人は、意識を他へ分散させていくところから始めましょう。
執着して苦しむのは自分です。失った時の反動は計り知れません。
まずは何かに執着することで、自分を助けているようで、逆に自分で自分を苦しめていることに気づかなければなりません。
そして、心のコップを自分で満たしていくのです。
人は誰でも小さなことで安心感や満足を感じられる心を持っています。
必ず人生を楽しむことが出来ます。
まずは自分なりの依存先を複数見つけるところから始めてみてくださいね。